【だって、うつだもん!】ご来場いただきありがとうございました
劇団10周年公演、無事に終了いたしました。
多くの方にご来場いただき、あたたかい言葉をいただき、メンバー一同、大変嬉しく1日を過ごすことができました。
本当にありがとうございました。
運営メンバーの感想と感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。
あかいゆかり
昨日は劇団10周年公演、無事に終えることができました。
沢山の方に観に来ていただき本当に嬉しかったです。
10年も続けてこられたのは、この劇団に関わってくれた皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
演じるって本当に面白いです!
同じ台詞でも、観てくださるお客様や共演者がかわると全く違う言い回しになったり。
本当に共演者や会場にいらっしゃる皆様と共に創る共同創造の産物だと、今回も改めて感じました。
だから昨日の作品は、お客様と一緒に創った作品♡
演じるとは、自分の覚えた台詞をただ言うのではなく、コミュニケーションであり、キャッチボール。
相手がどんな球を、どんなエネルギーで投げてくれるかをしっかりキャッチすること。
それを感じる力がとっても大切。
今回は午前の部と午後の部のお客様のエネルギーが全く違くて、それに呼応するようにこちら側の演技も変化していきました。
きっと会場の中に同じような体験をされた方や、いろんな想いが集まったからかなと思います。
【演じるとは、代弁すること】
日常生活でなかなか言えない、
叫べない、
泣けない、
怒れない、
悲しめない、
そんな表現したくてもできない想いを演者がおもいっきりステージで代わりに代弁させていただくことで、皆様の普段心の奥底に溜まってしまっている【消化】しきれない想いを【昇華】していけたら。
そんな想いで演じさせていただきました。
ロビーで涙ながらに握手してくださったあなたのこれまでの人生の細かいところを私は全く知ることはできないけれど。
これまでのあなたの人生と、これからのあなたの人生に、心からの表彰状をという想いで演じました。
いままで生きてきてくれて
ありがとう。
観に来てくださり
ありがとう。
生きて。
生きて。
生きて!
1人じゃないです。
孤独にもし感じたら、私達をおもいだしてください。
私達はみんなジグソーパズルのピースのようにいつだって繋がってるし、同じ地球で同じ時代を共にしている仲間ですから♡
また舞台でお会いしましょう!
本当にありがとうございました🙇♀️✨✨
岡元邦治
想いが溢れまくっての長文にて失礼
劇団ゆにぴの音楽監督である声松優一がうつ病になった事を切っ掛けに「だって、うつだもん。」は生まれました。
脚本を書く上で大切にした事は「ひとりじゃねぇぞ!」「みんなで向き合っていくぞ!」というある意味、決意表明のようなもの。
そして、上っ面ではないハッピーエンドにする為に、リアルであること、そして、ファンタジーの世界感で優しく包み込むことを自分に課しました。
「だって、うつだもん。」というタイトルは、決して開き直りではなく、不貞腐れているのでもなく、前を向いて歩いてゆくんだというメッセージ。
声松を傷付ける台詞も沢山あります。
その台詞を受け止めて傷付いてゆく声松も見てきました。
でも、大切に思っているからこそ、遠慮無しに彼を傷付けました。
作品を創る上で、私の大切にしていることは「光を描くには、深く重く影を描かなければならない。」
だから、ハッピーエンドを信じて、声松を信じて、筆を進めました。
しかし、ひとつのシーンだけ迷いに迷ったシーンがあります。
それは、クライマックスで、主人公陽一が駅のホームに飛び降りようとするシーン。
遮断機の降りるサイレン、警笛の音、ブレーキ音。演者の叫び声…。
上っ面では決して描けないうつの状況。
納得がいかず、何度も何度も同じシーンを繰り返す。
ふと、周りを見回すと、音響のテルは泣きながら音を叩いている。
声松はピアノに身を投げている。
メンバーからも不穏な雰囲気。
リアルにこだわるのか?
ゆにぴらしい表現方法はないのか?
誰かを救いたいのに、誰かを傷付けてはいないか?
公演前日のリハーサルを中断して、あみちえに相談。
話を聴いてもらっているうちに、この作品を通して何を伝えたいのか?という根っこの部分に戻りました。
俺は、声松を救いたい。
そして、主人公陽一に「生きろ!」という想いをこれでもか!と浴びせる、ゆにぴらしい名シーンとなりました。
公演後、声松が歌ったオリジナル曲「ギフト」は、これまでにないくらい真っ直ぐな歌詞で、真っ直ぐな想いに溢れる歌でした。
きっと、声松がうつ病になったことに意味がある。
声松の歌は、苦しんでいる人々に寄り添い、より深く、一縷の光を表現してゆくのだと。
恥ずかしながら、うつ病は、繊細な人がなる心の病気だと思っていました。
この作品を通して、少しでも多くの人に【うつ病】のことを知って欲しいと願います。
あみちえ
今年はこの公演からスタートでした。
色々な意味で、1番思いを込めた作品になったと思います。
こまさんは、とても素敵な言葉で私たちのことを語ってくれましたが、きっと私たちの言動で、追い詰めたり悩ませたり不安にさせることはたくさんあったはず。
それでもやっぱり、お互いに向き合うことをやめないでいることが、この作品が完成して、こまさんが自分のことを語り、音楽にしみんなに届けてくれる公演ににつながっているのだと思います。
うつ病をテーマにした作品。
かなりチャレンジングでしたが、やってよかった!
ゆにぴメンバーの熱演にも尊敬しかありません。
この世は天才で溢れている。
いつも心底そう思わせてくれるメンバーにも、それを支えてくださるご家族やゆにぴOBOGメンバーにもありがとうです😭
そしてそして、いつも応援してくださるお客さまがいてくださってこそ完成するゆにぴ作品。
みなさまに改めて感謝です。
声松優一
劇団ゆにぃ〜く&ぴぃ〜す10周年記念作品【だってうつだもん。】無事に大盛況の中終了いたしました。
去年4月、劇団運営メンバーのあかいゆかり、岡元邦治、あみちえ、堺井政文にうつだったことを打ち明けた時のことを思い出しました。
あの日は、夜にアバカン公演を行う日。その日の朝に病院に行き、診断を受けたのでした。公演後の夜、5人で話していたとき、僕以外の4人がこれでもかというくらいに僕のうつに向き合ってくれました。
あれができない、こういうことができなくなっているという報告をすると、あみちゃんが一言。
「そりゃそうだよ、だってうつなんだもん。」
あかいゆかりの一言。
「こまさんがいてくれるだけでいいから、どうやったら活動し続けられるか考えよう。これない時はBプランとしてわたしたちでできるようにすればいいよね!」
岡元邦治の一言。
「これさぁ、作品にするしかないんじゃない?」
堺井政文の一言。
「こまさんの音楽が、また一つ進化しようとしてるんだね。」
僕はこの時もらった言葉たちを絶対に忘れない。
どうしようもない不甲斐ない自分ですらも認めてもらえたことがありがたくて、仲間ってなんて素敵なんだろうと心の奥底が震えたのでした。
でも、あの4人には本当に大変な思いをさせたと思います。
連絡が取れなくなったり、来るのか来ないのかわからなかったり、僕自身の精神が不安定で、思いを込めてかけてくれた言葉なのにネガティブに捉えてしまったことで、悩ませることばかりだったと。
それでも、ずっと寄り添ってくれていました。ずっとです。
「僕は、生きている意味がありますでしょうか」
突然、そんな言葉を投げかけてしまった日もあります。返ってきた言葉が無かったら、今こうしてこの記事を書くこともできなかったかもしれません。
劇団のメンバーを家族だと思っているので、ある日の稽古の時にみんなにも打ち明けました。受け止めてくれました。何より救われたのは、変わらない接し方をしてくれたこと。迷惑ばかりかけていたのに、顔を合わせると大歓迎してくれたこと。
実は、僕がだってうつだもんの稽古に合流できたのは、12月29日からでした。本番の1週間前です。それまでは音楽は鶴見竜也くんがやってくれていました。
そしてあの日、みんなの迫真の演技を見ていると、どんどんとメロディーが湧いてきたんです!それが、今回の作品の代表曲となった【ギフト】という曲として、その日のうちに歌詞も書いて、出来上がりました。
うつになってから得られたものが多すぎて説明がしきれませんが、仲間の存在です。こんなにも、人生を支えてくれる仲間が自分にいたのだと、生死と向き合ったからこそ感じることができました。
そして、うつを公表した時にたくさんの方から、「実は自分も…」と打ち明けてもらうことが増えました。
この作品が、そして僕の存在が、うつに悩み苦しむ方々の少しでもお役に立てたら幸いです。
闘病生活は、まだまだ続きそうです。でも、おかげさまで僕にはたくさんの仲間がいます。みんなの微笑みがあれば、今この瞬間を生きられるという思いを込めて書いた曲の歌詞を載せておきます。
本番の時の映像も、その曲の部分だけ載せさせていただきます。たくさんの人に届きますように。
堺井政文
劇団10周年記念作品【だってうつだもん。】
暖かなたくさんの観客の皆様にご覧いただき、無事に終了することができました。
よく、ここまで昇華できたなと思います。
本人であるこまさんを目の前にして中途半端な形でやったら本人だけでなく今も大変な想いをされている方々に本当に失礼なことをしてしまう。
絶対に成功させる。
この作品には必ず産み出す意味がある。
その想いを運営陣、劇団メンバー、スタッフや会場の皆様一丸になって形にしました。
なによりこんな風に書いてくれてますが壮絶な決意と覚悟を持って「小松優一ならぬ小松憂鬱です」と公表したこまさんがいてくれたから
こまさんの音と曲があるからこの作品をお届けすることができました。
そして、ご来場いただいたお客様たち。
代弁してくれてありがとうございます、と。
そのお言葉で
その涙と笑顔と熱量で
この公演は完成しました。
この瞬間に立ち会ってくださって本当にありがとうございました。
社会課題をエンターテイメントで昇華する。
代弁し、表現すること。
それが私たちの使命です。
それはただの感情表現ではなくて、その奥に必ずある魂の光を信じている。
そのことを表現しているのだと改めて理解を深めることができました。
どんな環境、状況でも必ず、貴方には光がある。
私たちはそれを信じています。
この【だってうつだもん。】もそういうエネルギーを込めることができました。
共に生きてくれてありがとうございます!
次回もお楽しみに!
【ギフト】
あしたを生きる意味考えてみた時
もっともらしい答え すぐに出せるけど
自分を欺いて平気で嘘ついて
疲れてるだなんて 誰にも言えない
「待ってるぞ」「無理しないでね」
「いてくれるだけでいいんだよ」「死ぬなよ」
持ちきれないほどのギフト ”今”を生きるには十分だ
笑えなくていい 泣くことできずとも
その微笑みが あれば生きられる
苦しくていい 死にたくてもいい
その微笑みが あれば生きられる
僕は生きてゆく 君と生きてゆく